夏になると気になるのが、エアコンによる電気代です。
「できるだけエアコンを使わずに過ごしたい」「設定温度を上げれば節約できるのでは」と考える方も多いかもしれません。
しかし、暑さを我慢してエアコンの使用を控えすぎると、室内でも熱中症になる危険があります。特に高齢者、子ども、持病がある方、体調が悪い方は注意が必要です。
大切なのは、エアコンを使わないことではなく、部屋の暑さや湿度を確認しながら効率よく運転することです。
この記事では、エアコンの設定温度と室温の違い、フィルター掃除、扇風機やサーキュレーターの使い方、外出時の運転方法、室外機の管理など、無理なく実践できる夏の節電方法を整理します。
この記事で分かること
- 「室温28℃」と設定温度の違い
- エアコンの電気代を抑える基本的な使い方
- フィルター掃除と室外機管理のポイント
- 扇風機・サーキュレーターの効果的な置き方
- 短時間の外出時に電源を切るべきか
- 節電より熱中症対策を優先すべき状況
- 夏の節電で最も大切なのは「無理をしないこと」
- 「冷房は28℃」は設定温度ではなく室温の目安
- 設定温度を極端に下げても早く冷えるとは限らない
- エアコンの自動運転は節電になる?
- 風向きは水平または上向きが基本
- 扇風機やサーキュレーターを併用する
- フィルターは2週間に1回を目安に確認
- 室外機の周りをふさがない
- 窓から入る熱を減らす
- 短時間の外出ならエアコンはつけっぱなしが得?
- 除湿と冷房はどちらが安い?
- エアコンを頻繁につけたり消したりしない
- 部屋ごとの冷房を見直す
- 就寝時のエアコン節電
- 古いエアコンは買い替えたほうが節約になる?
- エアコン以外の夏の節電方法
- 電気代を比較するときの注意点
- 熱中症警戒アラートが出た日は節電を優先しない
- 熱中症が疑われる症状
- エアコンが冷えないときの確認ポイント
- 夏のエアコン節電チェックリスト
- よくある質問
- まとめ
- あわせて読みたい
夏の節電で最も大切なのは「無理をしないこと」

電気代を抑えることは大切ですが、室内が高温になっているのに冷房を使わずに我慢するのは危険です。
環境省は、2026年度のクールビズについて、日々の気温や仕事環境などに応じ、健康を第一にエアコンの温度を柔軟に設定するよう呼びかけています。
熱中症は屋外だけでなく、冷房を使っていない室内でも起こることがあります。
特に次のような方がいる家庭では、電気代よりも安全な室温管理を優先しましょう。
- 高齢者
- 乳幼児や子ども
- 妊娠中の方
- 心臓や腎臓などに持病がある方
- 発熱や下痢などで体調を崩している方
- 暑さや喉の渇きを感じにくい方
節電とは、エアコンを使わないことではありません。冷やしすぎや無駄な運転を減らし、必要なときに効率よく使用することが基本です。
「冷房は28℃」は設定温度ではなく室温の目安
夏のエアコンについて、「設定温度は28℃にしなければならない」と思っている方もいるかもしれません。
しかし、環境省が省エネルギーの目安として示している28℃は、エアコンのリモコンに表示される設定温度ではなく、実際の室温です。
同じ設定温度でも、次の条件によって実際の室温は変わります。
- 部屋の広さ
- 窓の大きさや方角
- 日当たり
- 住宅の断熱性能
- 部屋にいる人数
- パソコンや調理器具から出る熱
- エアコンの能力や設置場所
例えば、設定温度を28℃にしていても、窓から強い日差しが入る部屋では室温が28℃を超えることがあります。
反対に、断熱性が高く日差しが入りにくい部屋では、設定温度を低くしなくても快適に過ごせる場合があります。
リモコンの数字だけで判断せず、温湿度計などで実際の室温と湿度を確認し、暑いと感じる場合は無理をせず設定を調整しましょう。
28℃は絶対に守らなければならない温度ではありません。年齢、体調、湿度、日差しなどに合わせて、健康を優先して調整してください。
設定温度を極端に下げても早く冷えるとは限らない
帰宅した直後の暑い部屋で、設定温度を16℃や18℃まで一気に下げる方もいるかもしれません。
しかし、多くの家庭用エアコンは、設定温度を極端に低くしても、冷風が通常より急激に冷たくなるとは限りません。
エアコンは室温と設定温度の差を確認しながら運転するため、必要以上に低い温度へ設定すると、部屋が冷えた後も強い運転が続き、冷やしすぎや電力消費の増加につながる場合があります。
暑い部屋を冷やすときは、次の順番で対応すると効率的です。
- 窓を開けて、室内にこもった熱気を外へ逃がす
- エアコンの冷房運転を開始する
- 扇風機やサーキュレーターで空気を循環させる
- 室温が下がったら、快適に過ごせる設定へ調整する
外気温が非常に高い場合や、窓を開けると熱風が入る場合は、長時間換気する必要はありません。室内の熱気を短時間で逃がした後、窓を閉めて冷房を使用しましょう。
エアコンの自動運転は節電になる?
エアコンの「自動運転」は、室温と設定温度の差に応じて、風量や運転の強さを自動で調整する機能です。
冷房を使い始めた直後は強く運転し、設定温度に近づくと運転を弱めるため、手動で風量を頻繁に変更するより効率的に運転できる場合があります。
「弱風」にすれば常に節電になると思われがちですが、部屋が暑い状態から弱風で運転すると、設定温度に達するまで時間がかかり、長時間運転することがあります。
機種によって制御方法は異なりますが、特別な理由がなければ、まずは自動運転を利用し、暑さや風の当たり方に応じて調整するとよいでしょう。
風向きは水平または上向きが基本
冷たい空気は下へたまりやすい性質があります。
冷房時にエアコンの風を長時間下向きへ送ると、床付近だけが冷え、部屋の上部に暖かい空気が残ることがあります。
冷房時は、風向きを水平またはやや上向きにすると、冷気が部屋全体へ広がりやすくなります。
ただし、エアコンの設置位置や部屋の形によって適した風向きは異なります。冷気が人へ直接当たり続けないようにも注意しましょう。
扇風機やサーキュレーターを併用する
エアコンと扇風機やサーキュレーターを併用すると、部屋の中にたまった冷気を循環させやすくなります。
冷気が床付近へたまっている場合は、サーキュレーターをエアコンから少し離れた場所へ置き、上向きに風を送る方法があります。
部屋が細長い場合は、エアコンの冷気が届きにくい方向へ風を送ると、室温のむらを減らしやすくなります。
扇風機を人へ向ける場合
風が肌へ当たると、汗が蒸発しやすくなり、同じ室温でも涼しく感じる場合があります。
そのため、エアコンの設定温度を必要以上に下げずに済むことがあります。
ただし、就寝中に強い風を長時間体へ直接当て続けると、体が冷えすぎたり、乾燥を感じたりする場合があります。
首振り、タイマー、弱風などを使い、風が一か所へ集中しないようにしましょう。
フィルターは2週間に1回を目安に確認
エアコンは室内の空気を吸い込み、内部で冷やしてから部屋へ戻します。
フィルターにほこりがたまると、吸い込める空気の量が減り、冷房効率が低下する可能性があります。
東京電力エナジーパートナーでは、フィルターを2週間に1回程度を目安に清掃するよう案内しています。
ただし、掃除の頻度は、使用時間、部屋のほこり、ペットの有無、調理による油汚れなどによって変わります。
基本的なフィルター掃除の手順
- エアコンの運転を停止し、電源プラグやブレーカーについて取扱説明書を確認します。
- 前面パネルを開け、フィルターをゆっくり取り外します。
- 掃除機などで表面のほこりを吸い取ります。
- 水洗い可能なフィルターは、取扱説明書に従って洗います。
- 日陰で十分に乾燥させてから取り付けます。
濡れたまま取り付けると、においやカビの原因になる可能性があります。
また、フィルター自動掃除機能がある機種でも、ダストボックスの手入れや内部確認が必要な場合があります。機種ごとの説明書を確認してください。
エアコン内部へ市販の洗浄スプレーを自己判断で吹きかけると、故障、発煙、発火、漏電などにつながる可能性があります。内部洗浄が必要な場合は、メーカーや専門業者へ相談してください。
室外機の周りをふさがない
室外機は、室内から移動させた熱を屋外へ放出する役割があります。
吹き出し口や吸い込み口の周りに物が置かれていると、熱を逃がしにくくなり、冷房効率が低下する場合があります。
室外機の周囲では、次の点を確認しましょう。
- 吹き出し口の前に植木鉢や荷物を置かない
- 落ち葉やごみがたまっていないか確認する
- 室外機全体を箱やカバーで密閉しない
- 洗濯物などで吸い込み口をふさがない
- 異音や異常な振動がないか確認する
室外機へ日よけを付ける場合
室外機が強い直射日光を受ける場所では、周囲の風通しを確保したうえで、日よけを設置する方法があります。
ただし、室外機へ布やカバーを直接かぶせたり、吹き出し口の近くへ板を置いたりすると、排熱を妨げる可能性があります。
日よけ用品を使用する場合は、室外機との間に十分な空間を取り、製品とエアコンメーカーの注意事項を確認してください。
窓から入る熱を減らす
夏の室内には、窓を通して日射による熱が入ります。
特に西向きの窓は、午後に強い日差しを受けやすく、夕方まで室温が下がりにくくなることがあります。
カーテン、ブラインド、すだれ、シェードなどを使って日差しを遮ると、室温の上昇を抑えやすくなります。
外側で日差しを遮る
日射による熱が窓ガラスへ到達する前に、すだれや外付けシェードなどで遮る方法があります。
賃貸住宅や集合住宅では、外側へ物を設置できない場合があります。管理規約や避難経路を確認してください。
カーテンを閉める
外出中は、日差しが入りやすい窓のカーテンを閉めておくと、室温の上昇を抑えやすくなります。
ただし、カーテンがエアコンの風や吸い込み口をふさがないようにしましょう。
窓やドアの開けっ放しを避ける
冷房中に窓やドアを長時間開けたままにすると、外の暖かい空気が入り、エアコンの負担が増えます。
換気が必要な場合は、換気扇を使う、短時間で窓を開けるなど、部屋の状況に合わせて行いましょう。
短時間の外出ならエアコンはつけっぱなしが得?
「30分程度の外出なら、エアコンを消さないほうが安い」といった情報を見かけることがあります。
しかし、つけっぱなしと電源を切る場合のどちらが得になるかは、外気温、部屋の断熱性、日当たり、設定温度、エアコンの性能、外出時間などによって異なります。
そのため、「○分以内なら必ずつけっぱなしが安い」と一律に断定することはできません。
短時間の外出
外出中に室温が急激に上昇する環境では、設定温度を少し調整したうえで運転を継続したほうが、帰宅後の急速冷房を避けられる場合があります。
長時間の外出
数時間以上誰もいない場合は、基本的には電源を切ることで消費電力を抑えられます。
ただし、ペット、高齢者、子どもなどが室内に残る場合は、節電のために冷房を切らないでください。
外出時間や住宅環境に合わせて判断し、スマートリモコンやタイマーを利用する方法もあります。
除湿と冷房はどちらが安い?
「除湿のほうが冷房より電気代が安い」と思われることがありますが、除湿方式によって消費電力は異なります。
一般的な除湿には、主に次のような方式があります。
弱冷房除湿
空気を冷やして水分を取り除き、冷えた空気を室内へ戻す方式です。
機種や条件によっては、弱い冷房に近い運転となります。
再熱除湿
空気を冷やして水分を取り除いた後、冷えすぎないように温め直して室内へ戻す方式です。
室温を下げすぎず湿度を下げやすい一方、冷却と再加熱を行うため、冷房より消費電力が多くなる場合があります。
自宅のエアコンがどの除湿方式を採用しているかは、取扱説明書やメーカー公式情報で確認してください。
電気代だけでモードを選ぶのではなく、室温が高いときは冷房、梅雨時など室温はそれほど高くないものの湿度が高いときは除湿など、状況に応じて使い分けましょう。
エアコンを頻繁につけたり消したりしない
エアコンは、暑い部屋を設定温度まで冷やすときに大きな電力を使う傾向があります。
室温が下がった後は、設定温度を維持するために運転を弱めます。
そのため、暑いと感じるたびに電源を入れ、少し涼しくなったらすぐ切るという操作を何度も繰り返すと、強い運転が繰り返される場合があります。
在室中は、電源のオン・オフを頻繁に繰り返すより、設定温度や風量を調整しながら連続運転するほうが快適性を保ちやすくなります。
ただし、誰もいない部屋を必要なく冷やし続けることは避けましょう。
部屋ごとの冷房を見直す
複数の部屋でエアコンを使用している家庭では、人がいない部屋まで冷やしていないか確認しましょう。
家族が同じ部屋で過ごせる時間帯は、一つの部屋へ集まることで、複数台の同時運転を減らせる場合があります。
ただし、仕事、睡眠、勉強、体調などによって必要な室温は異なります。
無理に一つの部屋へ集まり、暑さやストレスを我慢する必要はありません。生活に支障が出ない範囲で取り入れましょう。
就寝時のエアコン節電
夜間も気温や湿度が高い日は、寝ている間に熱中症になる可能性があります。
電気代を抑えるためにエアコンを完全に切り、暑さで何度も目が覚めるようでは、睡眠の質や体調へ影響する場合があります。
タイマーだけに頼らない
入眠後1~2時間で冷房が切れるようにすると、明け方まで室温が上がり、暑さで目が覚めることがあります。
最低気温が高い夜は、温度を少し高めに設定して連続運転する方法も検討しましょう。
風を体へ直接当て続けない
風向きを調整し、扇風機を使う場合は首振りや弱風を利用します。
ベッドや布団の位置によって冷気が集中する場合は、風向きや家具の配置を見直しましょう。
寝る前に室温を下げておく
寝室が非常に暑くなっている場合は、就寝直前にエアコンを入れるのではなく、少し前から運転して室温を整えておくと眠りやすくなります。
機種にタイマーやおやすみ運転がある場合は、取扱説明書を確認して活用しましょう。
古いエアコンは買い替えたほうが節約になる?
長年使用しているエアコンは、新しい省エネ機種と比べて消費電力が多い場合があります。
ただし、年数だけで買い替えたほうが得になるとは限りません。
本体価格、設置費、取り外し費、部屋の広さ、年間使用時間などを含めて判断する必要があります。
買い替えを検討するときは、次の項目を確認しましょう。
- 統一省エネラベル
- 年間の目安電気料金
- 期間消費電力量
- 部屋の広さに合った能力
- 設置場所と専用コンセント
- 標準工事以外の追加料金
- 既存エアコンの取り外し・処分費
必要以上に大きな能力の機種を選べば必ず節電になるわけではなく、能力が不足する機種では強い運転が長く続く可能性があります。
住宅の構造、日当たり、部屋の広さに合った機種を販売店や専門業者へ相談しましょう。
エアコン以外の夏の節電方法
冷蔵庫を開ける時間を短くする
冷蔵庫の扉を長時間開けると、庫内の冷気が逃げます。
食品の置き場所を決め、必要なものをまとめて取り出すと、扉を開けている時間を短くできます。
ただし、冷蔵庫へ食品を詰め込みすぎると冷気が循環しにくくなる場合があります。冷凍庫については、凍った食品同士が冷やし合うため、冷蔵室とは適した収納量が異なります。
炊飯器の長時間保温を見直す
ごはんを長時間保温するより、食べる分を小分けにして冷凍し、必要なときに電子レンジで温めるほうが使いやすい場合があります。
炊飯器の機種や保温時間によって消費電力は異なるため、取扱説明書を確認してください。
照明をLEDへ交換する
長時間使用する照明をLEDへ交換すると、消費電力を抑えやすくなります。
照明器具によって使用できる電球の形状や明るさが異なるため、口金、密閉器具への対応、調光機能などを確認しましょう。
待機電力だけを過度に気にしない
使っていない機器の主電源を切ることも節電になりますが、夏の家庭ではエアコンや冷蔵庫など、消費電力が大きい機器の使い方を見直すほうが効果を感じやすい場合があります。
小さな節電を積み重ねながらも、暑さを我慢するような方法は避けましょう。
電気代を比較するときの注意点
エアコンの電気代は、次の条件によって変わります。
- 契約している電気料金プラン
- 使用時間帯
- 外気温と湿度
- 部屋の断熱性能
- 設定温度
- エアコンの能力と使用年数
- フィルターや室外機の状態
SNSなどで「この方法で1か月○円安くなった」と紹介されていても、別の家庭で同じ金額を節約できるとは限りません。
節約効果を確認する場合は、電力会社の会員ページやスマートメーターの使用量を確認し、前年同月だけでなく、気温や在宅時間も含めて比較しましょう。
熱中症警戒アラートが出た日は節電を優先しない
熱中症警戒アラートや熱中症特別警戒アラートが発表された日は、不要不急の外出を避け、室内ではエアコンを適切に使用することが重要です。
暑さ指数は、気温だけでなく、湿度や日射などを考慮した指標です。
気温がそれほど高く見えなくても、湿度が高い日は汗が蒸発しにくく、体に熱がこもりやすくなります。
環境省の熱中症予防情報サイトや天気予報を確認し、危険性が高い日は節電より安全を優先してください。
熱中症が疑われる症状
室内で過ごしている場合でも、次のような症状が現れたら熱中症の可能性があります。
- めまいや立ちくらみ
- 大量の発汗
- 筋肉のけいれん
- 頭痛
- 吐き気や嘔吐
- 強いだるさ
- 反応が鈍い
- 普段と様子が違う
症状がある場合は、冷房の効いた場所へ移動し、衣服を緩め、首の周囲、脇の下、脚の付け根などを冷やします。
意識がはっきりしていて自分で飲める場合は、水分や電解質を少しずつ補給します。
自力で水分を飲めない、呼びかけへの反応がおかしい、意識がはっきりしない場合は、無理に飲ませず救急車を要請してください。
エアコンが冷えないときの確認ポイント
設定温度を下げても部屋が冷えない場合は、無理に運転を続ける前に次の項目を確認しましょう。
- 運転モードが冷房になっているか
- フィルターが汚れていないか
- 窓やドアが開いていないか
- 室内機の吸い込み口がふさがれていないか
- 室外機の周りに物が置かれていないか
- 部屋の広さに対して能力が不足していないか
- 直射日光が強く入っていないか
次のような症状がある場合は、使用を中止してメーカーや修理業者へ相談してください。
- 焦げたようなにおいがする
- 異常な音や振動がある
- ブレーカーが繰り返し落ちる
- 電源コードやプラグが異常に熱い
- 室内機から大量の水が漏れる
- 運転ランプが点滅して停止する
夏のエアコン節電チェックリスト
- 室温と湿度を確認する
- 設定温度を極端に下げない
- 基本は自動運転を利用する
- 冷房時の風向きは水平または上向きにする
- 扇風機やサーキュレーターを併用する
- フィルターを定期的に確認する
- 室外機の周囲をふさがない
- カーテンやシェードで日差しを遮る
- 窓やドアを開けたまま運転しない
- 使っていない部屋を冷やし続けない
- 就寝中も暑い日は無理に冷房を切らない
- 熱中症警戒情報が出た日は健康を優先する
よくある質問

エアコンは28℃に設定すればよいですか?
28℃は設定温度ではなく、環境省が省エネルギーの目安として示している室温です。
設定温度と実際の室温は同じとは限りません。温湿度計を確認し、暑い場合は無理をせず設定温度を下げてください。
風量は弱風のほうが節電になりますか?
暑い部屋を弱風だけで冷やすと、設定温度へ到達するまで時間がかかる場合があります。
まずは自動運転を利用し、室温が整ってから風量を調整するとよいでしょう。
30分の外出ならつけっぱなしがお得ですか?
一律には判断できません。
外気温、日当たり、部屋の断熱性能、設定温度、エアコンの性能によって結果が異なります。
ペットや高齢者などが室内にいる場合は、節電を理由にエアコンを切らないでください。
除湿は冷房より電気代が安いですか?
除湿方式によって異なります。
再熱除湿は、冷やした空気を温め直すため、冷房より消費電力が多くなる場合があります。使用中の機種の取扱説明書を確認しましょう。
扇風機だけで夏を過ごせますか?
気温や湿度が高い日は、扇風機だけでは体に熱がこもることがあります。
室温が高い場合はエアコンを併用し、扇風機は空気の循環や体感温度の調整に利用してください。
エアコンを一日中使うと故障しませんか?
家庭用エアコンは長時間運転を想定して設計されていますが、使用環境や機種、設置状態によって異なります。
フィルターや室外機を確認し、異音、異臭、水漏れなどがある場合は使用を中止して点検を依頼してください。
フィルター自動掃除機能があれば手入れは不要ですか?
自動掃除機能があっても、ダストボックスの清掃や、油汚れ・細かなほこりへの対応が必要な場合があります。
機種によって手入れ方法が異なるため、取扱説明書を確認してください。
まとめ
夏のエアコン節電では、冷房を我慢するのではなく、冷やしすぎや無駄な運転を減らすことが重要です。
環境省が示す28℃はリモコンの設定温度ではなく、実際の室温の目安です。日差し、湿度、年齢、体調などによって快適な温度は異なるため、暑い場合は無理をせず設定を調整しましょう。
節電の基本は、フィルターを定期的に掃除する、室外機の周囲をふさがない、カーテンやシェードで日差しを遮る、扇風機やサーキュレーターで空気を循環させることです。
エアコンの自動運転を利用し、在室中に電源のオン・オフを頻繁に繰り返さないことも、室温を安定させるための方法です。
一方、短時間の外出で運転を続けたほうが安いかどうかや、除湿と冷房のどちらが安いかは、住宅環境や機種によって異なります。
SNSで紹介される節約額や時間をそのまま信用せず、自宅の電気使用量とエアコンの取扱説明書を確認してください。
熱中症警戒アラートが出ている日や、高齢者、子ども、体調不良の方がいる家庭では、節電より安全な室温管理を優先しましょう。
参考情報
- 環境省「エアコンの使い方について」
- 環境省「令和8年度クールビズについて」
- 環境省「熱中症予防情報サイト」
- 東京電力エナジーパートナー「フィルター清掃の頻度」
- 資源エネルギー庁「省エネ型製品情報サイト」
本記事は、環境省、資源エネルギー庁、電力会社などが公開している情報をもとに、家庭で実践できる夏のエアコン節電方法を独自に整理したものです。電気料金、節電効果、適切な設定温度は、契約プラン、住宅性能、エアコンの機種、使用環境によって異なります。熱中症を防ぐため、体調や室温に応じて無理のない範囲で実践してください。
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