梅雨の時期になると、なぜか体が重く感じられたり、手足のむくみ、頭痛やめまいに悩まされる方が増えてきます。単なる気のせいと思いがちですが、実はこれには梅雨時期特有の明確な原因があります。NHKの人気情報番組「あさイチ」では、こうした季節特有の不調やむくみについて、これまで複数回にわたって取り上げてきました。今回は、2026年6月8日放送の「じぶんケア」コーナーで紹介された梅雨の不調の原因と、過去のむくみ特集回で専門医が解説したセルフケア方法を合わせてご紹介します。
梅雨の不調を招く原因、「水(すい)」の巡りの悪さとその症状(2026年6月8日放送)

東洋医学や現代医学の観点からも、梅雨時の高い湿度と気圧の変化は、体内の水分排出を妨げる要因になると言われています。番組内では、血液以外の水分(リンパ液、汗、尿など)を総称して「水(すい)」と呼び、この水の巡りが滞ることが様々な不調を引き起こすと解説されました。
水の巡りが悪くなると、体に以下のような症状が現れやすくなります。
- 頭痛・めまい: 頭部の水分代謝が滞り、圧力が変化することで起こりやすくなります。
- 胃のもたれ・下痢: 消化器官に余分な水分が溜まることで、胃腸の機能が低下します。
- 関節痛・体の重だるさ: 関節に水分が溜まり、全身の代謝が落ちることで、体が湿った綿のように重く感じられます。
- 下肢のむくみ: 重力によって水分が下半身に溜まり、ふくらはぎや足元が強くむくみます。
番組では、これらの不調を和らげるために、全身の「水」を意識的に循環させる体操なども紹介されました。ただ休むだけでなく、適度に体を動かすことが梅雨どきのセルフケアの基本だといえます。
専門医が解説する、むくみ改善ソリューション(過去放送回より)
ここからは、あさイチが過去にむくみを特集した回で、血管外科専門医・広川雅之氏が解説したセルフケアの内容です。下半身に溜まった水分や血液を効率よく上に押し上げることがむくみ解消の鍵になるという考え方は、梅雨の時期のセルフケアにもそのまま役立ちます。
着圧ストッキングの活用法
市販されている着圧ストッキングは、むくみ管理に有効なアイテムとして番組内で評価されました。「日中だけ履くべきか」と悩む方も多いですが、専門医の見解によると、着圧ストッキングは日中・夜間を問わずどちらの時間帯でも効果的とされています。下半身に適度な圧力をかけることで、静脈の血流やリンパ液の流れがスムーズになり、水分の停滞を防いでくれます。ただし、自分のサイズに合ったものを選ぶことが大切で、締め付けが強すぎるものは逆効果になるため注意しましょう。
湯たんぽを使った足元の温活
足を温めることは、血流を改善し、体内の水分循環を促す基本的なアプローチです。番組では、「湯たんぽ」を使って足元を温める方法が、血流促進に効果的なケアとして紹介されました。心地よい温かさが足先の血管を広げ、血液やリンパ液の巡りをサポートし、結果としてむくみの軽減につながります。
一方で、コリやだるさには効果がある一方、むくみ解消自体には別の問題であるとして紹介されたのが、ガンタイプ(電動式)のマッサージ器です。専門医の判断では、コリ対策としては有効でも、むくみ解消を主目的に使うのは適切ではないとされていますので、目的に応じて使い分けることが大切です。
むくみを悪化させる意外な盲点、靴選びの重要性
むくみを引き起こす意外な原因として見落とせないのが、「足に合っていない靴」です。特に雨の日は、レインブーツや脱ぎ履きが楽な少し大きめの靴を選びがちになります。しかし、靴が緩くて足にフィットしていないと、歩くときに足首の可動域が狭くなってしまいます。
私たちのふくらはぎの筋肉は、下半身に溜まった血液や水分をポンプのように上へと押し戻す「第二の心臓」の役割を果たしています。靴が緩いと足首の動きが小さくなり、ふくらはぎの筋肉が十分に働かなくなります。これが、ひどいむくみや足のだるさに直結するのです。そのため、梅雨の時期こそ、足にしっかりフィットし、足首を自然に動かせるジャストサイズの靴を選ぶことが重要だといえます。

コンテンツの検証とまとめ
本記事は、2026年6月8日に放送されたNHK「あさイチ」(じぶんケア・梅雨の不調対策)の内容と、過去に放送されたむくみ特集回(血管外科専門医監修)の内容を組み合わせて構成しています。体内水分(リンパ液、汗、尿)の停滞が頭痛、下痢、むくみの引き金になること、そして着圧ストッキングの着用効果や正しい靴選びの重要性を確認しました。なお、ご紹介したセルフケアは日々の症状緩和や予防を目的としたものであり、特定の疾患の治療や完治を保証するものではありません。症状が続く場合や重度な場合は、医療機関へのご相談をおすすめします。
